猫のシーナを追って外に出ると、第九の喜びの歌が聞こえて来る店があります。覗いてみると…。
「酒と愛と真の友。虫もカエルも喜び天使は空に」とザリガニが歌い、「この地球を家とするものは共感を守り育てよ。」とスッポンの甲羅たちも声を張り上げ、「心は楽しくしあわせあふれ、響くはわれらのよろこびの歌」と足だけのカエルも大声を出していました。
唯はこの横丁では豚足やうなぎやカエルたちが食べられてしまうのにその事を喜んでいるかのような振る舞いが不思議でしたが、このコーラスを聴きながら、命を大切にすると言う意味が少し分ったような気がしました。曲が終わって指揮者がこちらを向くとなんと猫のシーナでした。